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ボーっと生きてんじゃねーよ!


2018.12.23


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 1週間前(12月14日)に仕事で沖縄に行った。那覇市内で会議を終えて外に出ると、夕方6時だというのにまだ明るい。東京周辺では夕方4時半になれば暗くなってしまうので、「さすが沖縄」と何だか得した気分になった。そうは言っても、かつて広島に住んでいたときの記憶では、日の入が遅い分、朝はいつまでたっても暗かった。そこから推測するに、明日の朝は8時ごろまで暗いのではないか。それはちょっと寂しい。そんなことを考えつつホテルに向かった。

 次の朝、何と7時前にはもう明るくなっていた。横浜あたりとそれほど変わらない。何なんだこれは。分からぬまま朝食をとり、チェックアウトまで時間があったのでテレビをつけた。前日、埋め立て用の土砂の投入が行われた辺野古の現地取材番組をNHKで観て、それに続いて朝ドラの『まんぷく』を観た。そろそろチェックアウトの時間だと、テレビをつけたまま支度を始めたところ、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」とテレビから突然怒られた。

 以前『古希の就活』で書いたように、我が家のテレビは電源が入らない、電波が届かない、の二重苦で、恥ずかしながら(NHKに受信料を払っているのに)NHKはBSしか観られない(ただし、うまく電源が入り、台風などが来ていないという条件付き)のである。だから、こんな風に怒られたのは初めてである。確かに、少なくともこの時点では私はボーっと生きていた。辺野古の報道も他人事のように見ていたし、沖縄の日の出、日の入の時刻についても、山がないからかな、ぐらいに適当に考えていた。

 改めて地球儀を見てみると、沖縄はかなり本土から南にある。私はずっと経度のことしか考えていなかった。でも、横浜と比べて緯度もかなり違うのである。つまり、冬至に近いこの時期では北の方にある東京周辺では沖縄よりもずっと日が短いのは当たり前である。改めてきちんと調べてみた。
12月15日の日の出は、沖縄(那覇市)7:09 神奈川(横浜市)6:43 で、26分の差
12月15日の日の入は、沖縄(那覇市)17:40 神奈川(横浜市)16:30 で、70分の差
というわけで、沖縄の方が44分間日が長い。一方、
6月15日の日の出は、沖縄(那覇市)5:37 神奈川(横浜市)4:26 で、71分の差
6月15日の日の入は、沖縄(那覇市)19:23 神奈川(横浜市)18:58 で、25分の差
というわけで、横浜の方が46分間日が長い。

 日本が細長い国であるという認識はあったのだが、縦にも横にも長い国であると気づかされた。ちなみに、横浜市と那覇市では緯度で9度、経度で12度違う。気温も気候も違えば、周辺の国々との距離も違う。もちろん、辿った歴史も大きく違う。ボーっと生きてきたつもりはなくとも、私は何も分かっていなかった。

 沖縄では情報技術関係者との交流があった。私と同じように、ディープラーニング(深層学習)や機械学習についてなかなか理解できない、という人が多かった。それゆえにAIの将来について懐疑的だった。この先、ボーっと生きているわけにはいかない。



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