テレビや雑誌の特集などでついのめりこんで見入ってしまうものがある。着物や帯をドレスにリメイクする、あるいは、流行遅れやサイズが合わなくなって着られなくなった洋服を、最新ファッションにリメイクする、といった番組や記事である。自分では洋裁の技術を持たないのでできないが、プロに頼めばこんなことができるのか、といつも感動している。私が結婚するときに親が仕立ててくれて一度も袖を通したことのない着物も、多分子供たちは見向きもしないだろうから、いずれは何かにリメイクしたいものである。
そんな素晴らしいリメイクでなくとも、捨ててしまうようなもの、使わなくなったものを使って何か新しいものが作れたらいいな、といつも思っている。ただし私の場合は、捨てる前に「これ何かにならないだろうか」と考えるのではなく、どうしても必要なものを買う前に、「これ、何かで作れないだろうか」と考えるのである。それができたときは、密かに「やった」とガッツポーズをする。
近頃ちょっと散財したので、できるだけ節約したいと思っている。そんなときに駆けこむのが百円ショップである。生活用品から趣味の品、文房具、お菓子類などなど大抵揃ってしまう。でも、全てが揃うわけではない。思うようなものが無くて専門店に行く(あるいは通販サイトで調べる)と結構高かったりする。最近IHクッキングヒーターを使うようになったので、それに合った鍋やヤカンを探したところ高額なのに驚いた。結局、ヤカンは数百円のものをようやく探し出し、鍋は小さなものを子供から譲り受けて済ませることとなった。
ちょっとしたクッションが欲しいと思ったら一つで何千円もするのでびっくりした。2つ買ったら5千円が飛ぶ。最近飲み会に出ないので、何とかなる額ではあるのだが、何かもったいない。その時、買ったけれど使わずにいた椅子用の薄い座布団4枚があることに気づいた。そこで、2枚ずつ縫い合わせて、中にプチプチを詰めたら可愛いクッションが2つできた。ひと様にお見せできるものでもないのだが自分では大満足である。
昔使っていた鍋敷きが見つからない。最後に見たときに既にほころびができていたので捨ててしまったのかもしれない。何とか作れないだろうか、と考えて思いついたのが『古いCD』である。同じ大きさの丸いダンボールと貼り合わせ、マスキングテープでくるりと周りを囲んだら鍋敷きの出来上がり。5枚くらい作ってコースターとしても使っている。
パンはトーストするのではなく電子レンジで温めて食べるのが好きである。それには『パンウォーマー』が必要である。毎日使っているのですぐ汚れる。もう一つ欲しくて通販サイトで探したらあった。けれどなぜか配送料が高くて買うのがばからしくなった。そこで、厚手のハンドタオルサイズの雑巾(未使用)を2枚、袋に縫い合わせてみた。丁度食パンが1枚入る大きさである。これにパンを入れて電子レンジに1分かけたら、十分な暖かさになった。こちらもひと様にお見せできるものでもないのだが自分では大満足である。
いよいよ70代に突入した。これからは物を増やしたくない。無駄な金も払いたくない。使うべきは頭とちょっとした体力である。
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コンサルティングと研修のサービスを提供します。
所長:石田厚子 技術士(情報工学部門)博士(工学)
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リメイクでリサイクル
2018.08.12