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その結果には必ず原因がある


2017.12.17


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 私事になるが、今年は自身の健康に問題のある年だった。6月に腸閉塞で倒れ、自分で救急車を呼んで病院に担ぎ込んでもらい、開腹手術をして治癒することができた。しかし、退院後の無理な仕事が祟って腰を痛めて1か月半も杖にすがる生活を続け、普通に歩ける(急ぎ足もできる)ようになるのに3か月もかかってしまった。何とか健康を取り戻し、今年も終わろうとするときになって、ダメ出しの手術をするはめに陥った。

 腸閉塞の手術後の経過は非常に良く、以前よりもおなかは快調になった。手術から6か月近く経った12月の初め、担当医の指示で胃と大腸の内視鏡検査を受けた。自分は健康そのものと思っていたので本当に楽な気分で検査を受けたのだが、終わってみたら、大腸にポリープがあったので手術したと言われ、半日入院させられてしまったのである。鎮静剤で半分眠った状態で検査を受けたので、夢の中の出来事のようで俄かには信じられなかった。帰宅時に結構な金額の費用を請求され、カードで支払って領収書を見たらしっかりと手術と入院費用が取られていた。痛くもない腹を探られるといった感じで今でも信じられない。

 そもそも、大腸にポリープができるのは、脂っこい食べ物を良く食べる太目の人だと信じ込んでいた。私はXSサイズで、健康診断では常に「痩せすぎ」を指摘されている。野菜中心の極力塩分を抑えた手作りの食事で、揚げ物や炒め物などは一切口にしていない。外食は月に1回くらいである。そのお蔭で、2年半前から飲んでいた血圧降下剤を半年前に止めることができている。冬の寒さの中でも血圧は正常値を保っているのだ。なぜ腸閉塞になったり大腸にポリープが出来たりするのか。

 そんな時、前回自分が書いたコラムのタイトルを思い出した。「目に見えない成果はどこかに存在する」。ひょっとして、これはずっと目に見えなかった悪い成果物なのではないか。それが今になってひょっこりと顔を出しているのかもしれない。とすれば、その原因となる何かしらの行為があったはずである。そう思って探してみたら、次々と現れてきた。確かに、現在は脂っこいものは一切(と言っていいくらい)食べていないが、子供たちが中高生の頃は毎週のように豚カツを揚げて食べまくっていた。何かしらのお祝いがあれば高い肉でステーキ、そうでないときは安い肉でステーキと肉類が頻繁に食卓に上っていたような気もする。外食もよくしていた。焼肉、食べ放題のしゃぶしゃぶなど、家族でよく通っていた。

 30代後半から40代頃はバブルの時代であり、社内の飲み会に加えて、顧客との飲み会、業界の飲み会などなどが頻繁にあった。ぜいたくな料理にもお目にかかった。もちろん残すことなく全部食べていた。12月ともなれば毎日が忘年会で、一升瓶を抱えてお客さん(仕事の上での顧客)に注いで回り、自分でも飲みまくっていた。もちろん次の日は頭痛を抱えて出張する羽目に陥っていた。元凶はここにあったのかもしれない。

 サラリーマンを40年以上続けるということはこういうことだったのだ。仕事の上での成果(わずかだったが)以外に体にも成果が表れているようである。大腸ポリープは1つだけだったが、これが私への「慢心するな」という警告と受け止めよう。



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