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スマホにマイナンバーカードを入れてみた


2025.7.6


イメージ写真

 ニュースでiPhoneにマイナンバーカードが入れられる、ということを知った。入れられることの意味、つまりそれでできることについてはよくわからない。それでも、新しいことはとりあえずやってみよう、と飛びつくのが私の悪い癖である。すぐにネットで検索し、登録方法を頭に叩き込んだ。さらに、動画も観てイメージトレーニングを行った。

 さて、そもそもスマホにマイナポータルが入っていないので、そのインストールから始めなければならない。これはApp Storeからすぐにできた。いよいよマイナポータルから追加をしようとしたら、iOS 18.5でないのでできないとはねられてしまった。iOSのバージョンアップにかなり時間を取られた。ようやく終わって、再度マイナポータルを立ち上げ「追加の手順」に従って作業を進めた。

 顔写真の撮影、暗証番号の入力と、サクサク進んだのだが、マイナンバーカードの読み取りでひっかかった。何度やっても読み取ってくれない。またパソコンに向かって読み取り方の検索と動画によるチェック。途中で、カバーが邪魔していることに気づいて外したが、それでもダメ。あれこれやっているうちに、顔写真の撮影に戻ってしまい、もう一度やりなおしたら、先に進むことができた。最後にウォレットに登録して完了した。

 というわけで、汗をかいたが、何とかiPhoneにマイナンバーカードを入れることができた。しかし、これを使う場面がなかなか思いつかない。これまでマイナポータルを見るのにパソコンを立ち上げるのが面倒だったのが改善したことくらいである。

 9年前にマイナンバーカードをいち早く作ったのは、確定申告をe-Taxで行いたかったからである。もう一つ、車の免許証を持たない私にとって、身分証明書となるものがパスポートだけというのも面倒だった。ということで、持つことの意味はあったのだが、持ち歩くということが不便、かつ不安に感じていたのも事実である。そもそもキャッシュレス生活が進んで、財布を持ち歩かなくなったので、入れる場所がなくなってしまった。

 さらに、ポイントが貰えることにひかれて、あるいは保険証(後期高齢者医療被保険者証)が使えなくなると脅されて、マイナンバーカードに銀行口座や保険証を紐づけたけれど、利用する場面は殆ど無い。定期的に通っている歯科医院でも、受診カードと一緒に紙の保険証を出してしまう。今年の8月1日からは紙の保険証は使えなくなるので、いよいよマイナンバーカードの出番か、と息巻いていたら、何と、後期高齢者には自動的に資格確認書が発行されるそうではないか。ありがたいけれど、また出番がなくなったマイナンバーカードがちょっと気の毒である。iPhoneに入っても身分証明書や保険証の代わりにならないのならあまり意味がない。

 そうこうするうちに、私のマイナンバーカードの期限が切れる。再発行のための手続きが大変だ。これもスマホで簡単にできないものか。写真は撮れるし、それまでの情報は登録できているのだから。変更がある部分だけ入力すれば済むようにしてほしい。これから再発行者が増えるはずなので、何とかしてもらいたいものだ。

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