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令和にパソコンと名刺はどう変わったのか


2025.3.30


イメージ写真

 この1か月の間に満を持して(?)購入したものがある。一つはパソコンである。令和になって購入し、各々不具合を抱えている2台のパソコンを、これ以上悪くならないよう祈りつつ使っていた。しかし、仕事に差し支えることが明らかになってきたので、最後の手段をとった。ただし、新品を買う勇気がなかったので格安の中古品である。3台で補いながら少しでも延命を、という気持ちだった。この平成生まれの中古品は、いかにも「ザ平成」という大きさと重さ、それなりの汚れをまとっていた。しかし予想を裏切ってやたら動きが速く、機能も十分あってすぐに私の片腕になってしまった。結局、より不安な方の1台をお蔵入りとした。「ザ平成」君ともう1台で快適な日常である。いつまで続くか不明だが。

 もう一つは新しい名刺である。数年前に作った名刺は、カラフルなハートの模様のついた派手なもので、気に入っていた。ただし、文字が小さめでやや不満だった。最近になって様々な会合に出ることが増え、いつの間にか残り少なくなっていた。今度こそ大きな文字の名刺を作ろう。残念ながら、そううまくはいかなかった。

 凝ったオリジナルの絵や写真を入れたものを作る技術も意欲もない。好きな絵柄の台紙に必要な項目だけ入れて作れるものでよい。というわけで、今度はカラフルな音符が散りばめられた名刺を注文した。プレビュー画面ではいいと思ったのだが、出来上がったものを見て驚いた。さらに文字が小さくなっている。拡大鏡をかけないと電話番号もメールアドレスも読めない。ああ、失敗だったか。比較のために各方面から頂いた名刺を改めて見てみると、何と、電話番号もメールアドレスも私には読めない。つまり、私の老眼が進んだだけだったのだ。そもそも、私は相手の企業名と名前と所属しか見ていなかった。その会社のことは検索すればわかる。その結果、興味があればより詳しい情報を得て、何らかの方法で連絡をとることができるのだから。

 このネット時代に本当に名刺など必要なのだろうか。名刺の役割は何だろう。私がその会合に出ていたことを示す証にはなるだろう。であれば、文字よりも派手なイラストのほうが大事である。これまでカラフルなハートの模様に関心を持たれたことも結構多かった。今度の音符はもっと派手である。大手企業の社員がその企業のロゴやマークで存在をアピールするのであれば、個人事業主の私はカラフルな模様でアピールするしかない。

 平成から令和に代わって6年以上経った。平成時代はパソコンも名刺もビジネスで欠かせないものだった。では、令和はどうだろう。どちらも、役割が変化しているように見える。パソコンはより軽く、持ち出しやすくなり、タブレットやスマホに近づいている。ただ、壊れやすくなっているようにも思える。将来、中古品として市場に出ることはないのではないか。名刺もビジネスの現場で引き続き使われているが、名刺だけでできるだけ多くの情報を伝えることは無くなっているようだ。事実、名前と所属とメールアドレスとHPのURLだけで十分である。カラフルで楽しい名刺がもっと増えてくるのではないか。  一生持ち出されることがないであろう「ザ平成」君、できるだけ長生きしてね。

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