頂き物のそうめんをゆでて、何種類もの夏野菜をきざんでたっぷりと乗せる。ゆで卵を乗せて、麺つゆと酢をベースにした自家製のたれをかけて食べる。練り辛子が刺激になる。ああ夏だな、と実感する。今年は特に夏野菜を刻んだ時に香りが強い。しかも、サイズも大きい。気温の上昇はつらいが、野菜の生育に貢献している部分もある。私にとって暑さが嬉しい点がもうひとつある。塩分と水分の摂取を勧められることを理由に、血圧対策に行っている徹底した塩分制限を緩めることができるのだ。
パソコンの利用も、実は暑い時期は嬉しい。自宅では常に冷却用のファンを外付けしているので、私自身にも恩恵がある。ボランティアをしている県の生涯学習センターのパソコン室は寒いくらいである。さらに、パソコンを使う人やプログラミング教室に参加する子供たちも増え、忙しいけれどやりがいがある。
今年の夏は服装の点でも変化を楽しむことができている。ひとつは、通販で購入したロングワンピースである。実物を手にしたときシースルーであることに気づいて後悔した。ところが、夏になってTシャツとパンツの定番のスタイルに変わったとき、これを上に着ると直射日光を避けることができ、電車の中の冷房対策にもなることに気づいた。シースルーなので風をよく通して蒸れない。しかも、このスタイルは結構流行っている。手放せなくなった。もうひとつは、2000年頃に中国の精華大学を訪問した時にお土産に購入したTシャツである。サイズが大きかったこともあって箪笥の奥にしまい込んであったのだが、着てみると風通しがよく涼しい。しかも、20年以上前の様々な思い出が蘇ったり、話のネタになったりと、思いがけない効果もある。こちらも何度も着ることになっている。
こうして夏を満喫している私だが、もちろんこの夏は「命を守るための行動」にも気を付けている。最近のことだが、毎朝測定している血圧が低血圧ぎりぎりまで下がる日が目立つようになった。塩分制限を緩めているはずなのだが、と原因を探っていたところ、夜中に汗をかくことと関連しているのに気付いた。汗をかかない日はいつもの正常値である。夜間に脱水症状を起こしていたようだ。熱中症でめまいを起こすのは脱水症状による急激な血圧低下のせいらしいので、これは危険である。様々な対策によりここ数日は起きて居ない。
さて、2000年頃の中国の発展を見た思い出から2008年のことを思い出した。その夏の終わり、仕事で米国のワシントンに行った。民主党の大統領候補がオバマ氏に決まった後だったのだろう、土産物屋にはオバマ氏の写真入り缶バッチやボールペンが並んでいた。11月にはオランダに仕事で行った。電車での移動が多かったのだが、ある日、乗客の大半が新聞を広げて熱心に読んでいるのに気づいた。新聞にはオバマ氏の大きな写真が並ぶ。米国大統領選でオバマ氏が勝利したのだ。歴史的出来事に海外で巡り合うのはインパクトが大きい。その後、リーマンショックが起こり、世界中が大きな打撃を受けた。2024年の現在も世界は大きな変化の時を迎えている。世界が動いているのをこの目で見てみたい、と強く思う今年の夏である。
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所長:石田厚子 技術士(情報工学部門)博士(工学)
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今年の夏を満喫する
2024.7.28