例年、7月から8月にかけては暑さに苦しんでいる。その強度は年々増していて、対処法も年々変化させざるを得なくなっている。例えば、3年前には何台かのPCが熱暴走で使い物にならなくなった。2年前には十分気を付けて使っていたはずの(購入して1年の)PCが熱のためバッテリーが壊れてしまい、結局使い物にならなくなった。昨年からはPCの下に冷却用のファンを設置することでトラブルなく使えている。しかし、今年からは暑さの影響がPCから人間である私自身に及ぶようになってきた。
7月初旬、ウォーキング中に両足のふくらはぎが攣って歩けなくなった。次の日には、押ボタン式の信号機のボタンを押した途端に眩暈を起こし、信号機にしがみついて何とか倒れることは免れた。いずれも熱中症の初期症状だと認識したので、それ以降、猛暑日には外出を控え、暑さが控えめの日でもウォーキングの時間を短くしている。
報道でよく見かけるように、高齢者が自宅で熱中症になるケースが増えている。多くは、エアコンを付けず窓を開けているだけである。さらに、高齢者はあまりのどが乾かないし汗をかかないので水を飲まない。私も高齢者なので気持ちはよくわかる。私の子供の頃は、扇風機と団扇、窓を開けて昼寝で夏を過ごしていた。水を飲むと汗がでるので水分補給を控えめにしていた。しかし、暑さ対策については、こう言った昔の経験が却って悪影響を与えると言わざるを得ない。しかも高齢者の体感温度はかなりいい加減であることも実感している。それを認めた上で、私自身は新しい健康知識を積極的に取り入れることにした。
私が大きく変えた家の中における熱中症対策は次のようなものである。一昨年からは手元に温度計を置いて気温を見ながらエアコンの調節をするようにしている。自分の感覚よりも温度計の数値を頼りにするということである。今年からはエアコンの使い方も除湿機能、送風機能を組みあわせてより効率的に適正温度を保てるようにしている。
今年新たに取り入れているのは家にいるときの水分補給である。確かに、家にいると汗をかかない。そこで仕事や勉強をしているときに、あらかじめ目標地点(時刻)を決めて水分補給をすることにしている。水分補給は脱水症対策だけではなく体内の温度を下げる効果もあることを実感できる。仕事や勉強のやる気を引き出すもとにもなる。
さらに夜の水分補給についてはさらに工夫をするようになった。まず、寝る前に水を飲むことである。そして夜中でも飲めるようにコップ1杯の水を用意しておく。寝室の温度はそれまでにいたリビングと同じにする。さらに、冷凍庫の中で500mlのペットボトルの水を凍らせておく。こうして寝入ったあとで起きる様々なトラブルに対処する。夜中に寝苦しくて目覚めた時には、凍らせたペットボトルをタオルに包んで首の下に置く。不思議なくらいによく眠れる。夜中や明け方に脚が攣ったときには、起き上がって水のあるところまで数歩歩いて行って水を飲む。不思議に足の攣りが収まりよく眠れる。
残る問題は、ウォーキングができなくなったため腰痛が再発しそうなことである。暑さ対策も進化させていかなければ地球の変化には勝てない。さて次なる対策をどうしよう。
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所長:石田厚子 技術士(情報工学部門)博士(工学)
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猛暑対策も進化していかなければ
2023.7.30