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この変化は本物なのか


2022.10.02


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 気づいたら9月は終わっていた。そういえば、9月はいつもめまいと足のつり(こむら返り)に悩まされていたのだが、今年は殆ど無かった。何か良いことをしたのだろうか。考えてみても思いつかない。そもそもめまいや足のつりが起こる原因もよくわからないので、たまたま今年はそうだったというだけのことなのだろう。10月が怖い。

 一方で衝撃の変化(?)に気づいた。いつも見ているテレビの健康番組で、こちらも何度も見ている足の筋力をチェックするテストをやっていた。両腕を胸の前に組んで、椅子に座って片足で立ち上がって3秒間キープする、というものである。以前に何度も試して立ち上がることすらできなかったので、自分には一生できないことと試すことすら止めていた。なぜかその日は軽い気持ちでやってみた。何とどちらの足でもできてしまったのだ。たまたまできただけかもしれない。しかし、数日後にもう一度やってみたらやはりできた。

 私の脚の筋力の衰えは、5年半前に腸閉塞の手術で入院したときに始まる。退院した時にふらつきがひどく、杖を使わなければ歩けない状態になっていた。ゆっくりリハビリする必要があったのに、大学の授業に穴をあけてしまったのを取り戻すべく無理してハードワークを続けていたら、本当に歩けなくなってしまったのだ。その後、歩くことができるようになっても、走ることや飛び跳ねることはずっとできなかった。また、よく転んだり、靴を履くときにふらついたりすることが長く続いた。しかし、変化は起きていたのだ。

 走ることや飛び跳ねることができないと思っていたのに、小さな子供たちと鬼ごっこや椅子取りゲームなどをしているときに、自分が走っているスキップしていることに気づいた。痛くて正座ができなかったはずなのにできていた。悩まされていた腰痛も最近は全く起きていない。理由は明らかだ。毎日2時間超のウォーキングしか考えられない。

 筋力の衰えの原因が分かっていて、それを改善するために始めたウォーキングを4年間続けてきたその結果起きたこととすれば、この変化は本物かもしれない。そうであれば、高齢になってからでも筋肉は鍛えられるというのも本当なのだ。見た目は全然変わっていないが、自信をもって続けていこう。

 もう一つ、最近変化があった。1年前にバッテリーがダメになって起動しなくなってしまったパソコンが動き出したのだ。実はこの原稿もそのパソコンで書いている。8月までは、たまに起動してもすぐに落ちることが当たりまえだったのに、9月になってから安定的に起動するようになった。その後、ネットで新聞(日経電子版)を読んだり、メールをしたりして利用時間を延ばしつつ確認をしてきた。残念ながら、パワーポイントの資料をスライドショーでプレゼンテーションのリハーサルをしている途中で突然シャットダウンすることがあるので、まだ外に持ち出しての仕事はできない。さあ、こちらの変化は本物だろうか。これまでの話の流れでは、たまたまうまくいっていると見たほうがよさそうである。パソコンの不具合の原因がバッテリーにあることはわかっているが、それに対して何か処置を施したとは言えないからである。まだまだおっかなびっくりしながら付き合っていくしかない。  

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