終活だの断捨離だのという言葉が気になる年齢ではあるが、なかなか家の中のモノを減らすのは難しい。5年くらい前は張り切って片づけをしていたが、最近はその意欲がかなり落ちている。一番の原因は4年前に腰を痛めたことにある。その後、歩くこと、階段の昇り降りなどには支障はなく、速足でのウォーキングも毎日こなしているが、屈むことや物を持ち上げることがつらくなった。さらには、ゴミステーションに廃棄物を運ぶことすら億劫になってしまった。高齢者の一人暮らしはここが問題なのである。断捨離どころかこのままではゴミ屋敷になりかねない。今できることは新しい物を増やさないことしかない。
3年前には新聞の定期購読を止め、日経電子版だけにした。さらに、定期購読していたビジネス誌を次々と解約した。同じような情報はネットでも得られるので問題はない。さらに、新たなものを購入しないことを徹底しようと決めた。お蔭でゴミ屋敷は避けられている。
しかし、コロナ禍とネット通販の影響はこの努力を脅かしつつある。いつの間にか、青竹ふみと体組成計がリビングに置かれることになってしまった。健康器具には気を付けようとあれほど強く誓ったはずなのに情けない。健康のためというのであればネット通販で購入するのは消えてなくなるものだけにしようと今度こそ強く思っている。
消えてなくなるものの代表は食料品である。大量に消費して、近所では手に入りにくいものはネットで買うのに最適である。無くなったら夜でも注文すれば次の日には届いている。それに、気に入った味でリーズナブルな値段のものを見つけたら、リピートオーダーしていけばよいのだ。現在の私にとってそれに当たるものは、「煎り大豆」「寒天パウダー」「ノンシュガーキャンディー」である。煎り大豆は1か月に1回、寒天パウダーとキャンディーは2か月に1回注文する。定期購入と違って自分でオーダーすれば、止めたり別のメーカーに変えたりすることが自由にできる。煎り大豆は、3つの店のものを試した結果最も美味しいと思ったものに固定されている。香り、味、歯ごたえなどスーパーで買うものとは比べ物にならない。ただし、つい食べ過ぎるのでオーダーは1か月1回と決め、無くなったらスーパーのものをしぶしぶ食べながら我慢することにしている。
実は、食料品以外にリピートオーダーしているものがもう一つある。「血液検査キット」である。注文すると検査キットが送られてくる。自分で血液を採取して送り返すと2日後ぐらいにメールで検査結果の数値が送られてくる。1週間後ぐらいに評価表や健康アドバイスが書かれた文書が届く。過去のデータが併記されていて変化が分かるようになっている。値段は高いが、かかりつけ医を持たず、コロナ禍で医療機関に行くのを躊躇する身にはありがたい。健康増進の励みにもなる。
新聞や雑誌の定期購読や健康食品やサプリメントの定期購入とリピートオーダーは違う。リピートオーダーは自分で発注時期を覚えていること、毎回評価して継続するか別の商品に変えるか、別の店で買うかを判断することが前提になる。これは脳の訓練になるし、止めるタイミングを失することを防ぐことにもなる。おすすめである。
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コンサルティングと研修のサービスを提供します。
所長:石田厚子 技術士(情報工学部門)博士(工学)
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リピートオーダー
2021.05.23