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決められないもどかしさ


2021.02.07


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 ダイニングテーブルを買おうと思い始めて半年以上が過ぎている。欲しいのは、普段は小さくて、孫たちが遊びに来たときには広げられる伸縮テーブルである。ネットで調べたり、様々なカタログを見たり、家具屋さんに行ってみたりして、イメージは固まっているが購入には至っていない。そもそも、最後に孫たちが訪ねてきてから1年が過ぎようとしている。この先いつ会えるか分からない状況では、買っても邪魔になるだけという気持ちが先に立つ。それに、時間が経つにつれて、次から次へと良いものが見つかってしまうのだ。実は大した問題ではない。コロナ次第なのだ。終息の時が来れば、その時点で一番良いものを買うだけのことである。

 直近の問題は、4月からの大学の新学期の授業の進め方である。非常勤講師ではあっても、2021年度はいくつかの科目を持っている。果たして全面オンライン授業なのか、対面授業なのか、ハイブリッド(オンラインと対面の組み合わせ)なのか分からない。それによって授業の進め方、課題の出し方が変わってくる。昨年度の前期と同じように大学に入場規制がかかるのであれば、自宅からの授業になりネット環境も不安である。現在の緊急事態宣言下では大学も方針を決めかねているのだろう。こちらも本当は大した問題ではない。授業をすることは決まっている。であれば、オンライン、対面、ハイブリッドの3パターンを想定して準備するしかない。基本的な教材は共通である。

 私のような一般人の「コロナのせいで決められないイライラ」など、東京オリンピックの開催判断に比べれば本当に小さなことに過ぎない。開催する、延期する、中止する。開催するなら無観客、制限付き、無制限。延期なら1年先、3年先、11年先などなど。世界中の多くの関係者の感情、コロナの感染状況、お金の流れ、国のプライド、その他もろもろ。これらを総合して最適な解を見つけるのは不可能だろう。もちろん、個人個人には思い描いている落としどころはあるはずだ。私の場合は、「新型コロナに打ち勝った証し」という看板を下ろして、「コロナと戦う全世界の人たちにエールを送る」を掲げて、無観客での開催、オンライン配信がよいと思う。参加国、参加者が少なくてもやむなしか。いずれにしても多様な意見を持つ人々すべてが満足する解決策などありそうにない。

 最後に、コロナとは無関係に決めかねていることについて述べたい。それは、スマホのプランの乗り換え選択である。実は、現在のスマホが古くなったのでこの秋には買い替えようと思っていた。併せて、現在のプランではデータ通信量が少ないので増やしたいとも思っていた。そこで、各社の出してくる20ギガの格安プランには大いに期待している。もちろん各社のプランの詳細はしっかり吟味しなければならないのだが、嬉しいことにいずれを択んでもかなり安くなりそうである。では、決め手となるのは何なのか。私の場合は機種である。13年前に初めてiPhoneを使い始めてからそれ以外のスマホは使ったことがない。私にとって仕事とプライベートの命綱ともなっているスマホはどうしてもiPhoneにしたい。各社の対応機種の発表をワクワクしながら待っている。



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