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情報は意外なところからも得られる


2017.02.26


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 日経新聞と読売新聞の朝刊と夕刊を定期購読している。月の支払いは8,500円を超えている。子供たちが独立し、夫が亡くなって一人暮らしになってもそのままである。同じくらいの額をネット+電話に費やし、さらにほぼ同額を携帯電話(スマートフォン)にも費やしている。雑誌は日経ビジネス(週刊)とハーバードビジネスレビュー(月刊)を定期購読している。一人の人間の情報収集のための費用としてはばかにならない。

 ネットとスマートフォン、そして雑誌類は仕事に必要なのでやめるわけにはいかない。新聞はというと、「どちらか一紙で良いのではないか」「ネットがあれば無くても良いのではないか」と時々思うことはあるが、新聞休刊日の寂しさを毎日味わうのかと思うと、やはりやめられない。朝、新聞配達のバイクの音で目覚め、新聞を開くことで一日が始まるのは、数十年の習慣になっている。ニュースの大半は前日までにテレビやネットで知っていることであるが、それらを反芻し、解説を読み、考察するのはネットやテレビとは違った、受け身だけではない貴重な体験である。忙しい朝なので、大半の記事はタイトルの文字だけ読んで終わりである。ピンときた記事は毎日必ずあるもので、しっかりインプットしておく。正直なところ夕刊は不要である。しかし、セットで契約しなければならないのでしかたない。

 意外なところからも情報を得ることがある。そのソースは英語教材である。もう十数年間、「1000時間ヒアリングマラソン」というのを聴き続けているのだが、ここから(日本では)新しいビジネス情報を得ることがあるのである。例えば、ドローンという言葉は日本でメジャーな用語になる半年前くらいに教材の『海外ニュース』で知った。TEDやTEDexについても、教材を通じてかなり前に存在を知り、ネットで動画を観たり、関連書籍を買ったりしていた。最近では、大型書店で平積みされている「GRIT やり抜く力」という本の著者が教材の『インタビュー』に登場していることに気づき、すぐに買ってしまった。まったく英語は上達しないが、こういう出会いがあるのでヒアリングマラソンはやめられない。

 効率の良い情報収集としてネットの利用は欠かせない。しかし、一見非効率な情報収集手段、さらに全く想定外の情報収集手段もあることは忘れてはならない。それにしても金がかかり過ぎる。格安スマホにする?新聞止める?いやいや、ここは、得た情報を活用して「稼ぎの良い自分」に変わることを考えよう。



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