私にとってパソコンは家族、友人、いや命綱みたいなものである。パソコンなしでは仕事はできないし、プライベートでのコミュニケーションも(スマホだけでは)おぼつかない。コロナ禍でますますその傾向が強まっているのに、問題が続出して非常に悩んでいる。
まずは私のパートナーである4台のパソコンを紹介したい。古い順から言うと、8年目のデスクトップ、6年目で最近リタイアを言い渡してしまった「小ノート」、3年目の問題児「大ノート」、そして先月来たばかりの「新人君」である。その中で最大の悩みの種は「大ノート」である。仕事がめちゃくちゃ遅いのに辟易していたら、夏になってキーボードが暴走して使えなくなり、マウスの反応までおかしくなった。実はこのパソコンは最も取得コストが高く、本来なら「小ノート」の後継となるべく期待して導入したものだった。ところがとんだお荷物となり、「新人君」を導入せざるをえなくなったのだ。
「大ノート」のキー入力の暴走は外付けキーボードで何とかなだめている。しかし、それでも安心して仕事は任せられない。思い切って、データを残したままWindows10およびOffice365の再インストールを行うことにした。夕方から始めて日付が変わる直前までかかってしまった。エラーを起こさなかったのが不思議なくらいである。結果はどうなったか。WindowsもOfficeもびっくりするほど速くなった。マウスの反応もよくなった。なお、キー入力の暴走は直らず、相変わらず外付けキーボードを使い、本体のキーボードには触れないようにしている。
さて、一旦はリタイアを言い渡した「小ノート」であるが、問題なのはディスプレイの赤い線とキーボードの’w’のキーが反応しないこと、時々Wi-fiが切れることだけだった。外付けのキーボードを使えば何とか使える。私の分身でもあったので「新人君」が来た後もちょこちょこ立ち上げて使っていた。それが何ということか、外付けキーボードにも反応しなくなってしまった。本気でリタイアしようとしているのか。でも諦めきれない。最後の手段としてスクリーンキーボードを使うことにした。面倒だが文字入力ができることは確かだ。
考えてみれば、私だって体にガタが来ている。集中力も落ちているし、やる気を失うこともある。でもまだまだ働けると思っている。仕事をするとなればパートナーたちの力が不可欠である。補い合って働いてもらわなければならない。仕事の大半はスピードも体力もやる気も満々の「新人君」にやってもらうことになるだろう。そして最古参の「デスクトップ」にはこれまで通り、有線でルーターとプリンタにつながってどっしりと構えてもらい、得意の経理処理をしてもらおう。問題児「大ノート」は、まだ潜在能力があると思っている。外付けキーボードでフットワークは落ちても、かつてのように、ブロックチェーンや機械学習の勉強を一緒にやっていくパートナーにはなれるはずである。そして分身だった「小ノート」には癒し系としてずっと側にいてもらい、時々一緒に遊んでもらおう。
4台のパートナーと私自身に大きな声で言いたい。「大丈夫、私たちはまだ生きている」。最後の最後までリタイアなんて言わない。一緒に頑張ろうね。
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コンサルティングと研修のサービスを提供します。
所長:石田厚子 技術士(情報工学部門)博士(工学)
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大丈夫、私たちはまだ生きている
2020.09.20