2019年も終わる。あと30年生きれば101歳だ。よし、30年がんばろう。来年の今頃も、再来年の今頃も、きっと同じことを言うつもりだ。そうすれば、目標寿命はどんどん上がる。私は何が何でも長生きしたいのだ。もちろん、寝たきりでの長生きなど望んではいない。せめて国内の一人旅が気軽にできるくらいの今のレベルの活動ができることが条件である。
私と同年配の人たちが自分の寿命についてどう思っているかは分からない。皆、本音は言わないだろうし、身体条件は各々違うだろうから。だから、いま書いていることは、長生きしたいという強い思いを持つ71歳の人間の個人的な意見にすぎない。
数年前に身内を相次いで亡くした時から、死について深く考えるようになった。その結果「死にたくない」「長生きしたい」と強く望むようになった。そこで、徹底的に「死につながりそうなもの」を排除することにした。@病気にならないこと(健康) A事故に遭わないこと B犯罪に遭わないこと である。
まずはAとBについてである。世の中には想定外の事件や事故に巻き込まれることだってある。だから、信号が変わりそうになったら決して横断歩道は渡らないし、信号待ちでは一歩も二歩も下がって車が飛び込んでくるのではないかと身構える。駅のホームでは押されて線路に落ちるのを警戒してできるだけ下がるようにしている。注意するに越したことはないのだ。キャッシュレス生活を徹底して、現金は家に置かず、持ち歩きもしない。元来心配性でリスクを嫌うタイプなので、他人との争いごとは極力避けてきたし、他人に迷惑をかけることもしないように努めてきた。それでも・・・と考えるときりがないが、できる限りのセキュリティ対策はとってきたつもりである。
さて、@であるが何かをするためには頭と体が働かなくてはならない。不死身ではないのだから、頭も体も衰えるに決まっている。それを補助するものとしてAI(人工知能)に期待している。弱った筋肉を補助するロボットスーツが使えるだろう。さらには、自動運転の無人タクシーを呼び出して好きな所に移動することができる。もちろん、乗り降りはスムーズに行えて、支払いはキャッシュレスである。鉄道のバリアフリー化が進んでいて、遠方に行くには電車などがスムーズに使える。これくらいは10年後くらいにはできて欲しい。
問題は脳が弱ってしまった時の補助である。これがAIで何とかなるだろうか。記憶は外部メモリーで補助できても脳の働きまでは、私が生きている間は無理かもしれない。であれば、自力で訓練してできるだけ弱らせないようにしなければなるまい。
さて、なぜ私は長生きしたいのか。理由は大きく3点ある。(1)まだ何もやり遂げていないのでここで終わりたくない (2)AIと人間が協調する新しい世界が見たい (3)技術の発展に自分の身体情報を使って貢献したい である。(3)について言えば、ロボットスーツを着ることで得られる体の働き、脳の働きのデータを提供してAIの研究開発に活用してもらい、次世代の体や脳に役立ててもらえたらと思う。問題は(1)である。長生きして一体何がしたいのか、本当のところ分かっていない。人間の永遠の課題である。
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コンサルティングと研修のサービスを提供します。
所長:石田厚子 技術士(情報工学部門)博士(工学)
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私が長生きしたい理由
2019.12.29