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四方八方サギだらけ


2019.09.22


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 数年前から「料金未納のため訴訟を起こされている」のハガキが届くようになった。文面は少しずつ違っていて、問い合わせ先の組織名は様々であるが、趣旨は同一である。要するに、裁判にならないようにするには下記の連絡先に電話しろ、ということである。最初はびっくりして、ネットで検索した。思った通り詐欺だった。それ以降は、同じようなものが来てもゴミ箱に入れていた。詐欺グループは複数あるらしく、1日に2通も来たことがある。しかも詐欺ハガキを大量生産するためインクが切れかけたのか、かすれて読めないものまで送られてきた。電話帳とプリンタさえあればできる詐欺なのだろうが、ハガキ代だってばかにならないだろうに、と呆れる。

 詐欺メールも頻繁に届く。文面は日本語としておかしいが、共通しているのは、「あなたのパソコンはハッキングされた。パスワードはXXXXだろう。写真などをばらまかれたくなかったらビットコインで金を払え」ということのようである。パスワードはランダムに作っているらしく、見たこともない。こんな短いパスワードを使っているはずがない。大手ネット通販会社の名を騙った「アカウントが閉鎖された。確認して欲しい」のメールも頻繁に送られてくる。

 これだけ詐欺メールが来るのでもう騙されない、と言い切れないところが怖い。例えば、通販で購入したものがなかなか届かなくてイライラしているときに「連絡先が不明の荷物を預かっている。送り状を添付するので確認して欲しい」というメールが届けば、つい信じてしまいそうになる。更新料の振込みをしたばかりのレンタルサーバーの会社から「更新料が支払われていないのでドメインの更新ができない」というメールが届けば、心配になって確認urlのようなものをクリックしてしまいそうになる。ひと呼吸いれて考えてみたら気づくはずなのに、慌てていると、何とかしなければという気持ちが先に出る。

 振り込め詐欺の電話がかかってきたことはないが、電話による投資詐欺に遭遇したことはある。最初に見知らぬ会社から会社案内パンフレットが郵送されてきた。続いて電話がかかってきて、その会社の転換社債を購入する権利が付与されたので検討して欲しい、後日連絡する、と言われた。パンフレットには太陽光発電で地球温暖化を防ぐビジネスについて、それらしく書かれていた。怪しいと思ってネットでこの会社の名前と「詐欺」で検索してみたら、関西の警察署のHPに『詐欺の事例』として載っていた。手口は、次のようなものである。後日電話があり「投資に興味が無ければ、権利を欲しがっている人がいるので譲ってほしい」と言われる。それを承諾すると、「申し込み期限が迫っているので名前を貸して欲しい」と言われる。それを承諾すると、後日「転換社債の購入の申し込みをしたにもかかわらず費用が振り込まれていない。すぐに振り込まないと訴える」と言われる、というものである。案の定、数日後電話があったので、「投資には興味がない。権利を譲る気もないし、金を振り込む気もない」と答えて電話を切った。

 全く、油断も隙もあったものでは無い。固定電話は留守電にして出ないことにした。



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