Raspberry pi 3 B+(ラズパイ)でもう少し高度なこともやってみようと、カメラで撮影した画像の分析に挑戦することにした。人の画像の顔認識や、動くものの検出などができることが目標である。まずは、動画の画像処理のプログラム(SimpleCV)を(ちょっともたついたが)インストールした。ところが、肝心のカメラが認識されない。これまで、孫たちの動画など撮影して楽しんでいた「正規品のカメラモジュール」である。接続するのが結構難しくよく外れるので、扱いには苦労していたのだが、きちっとはめているはずなのになぜだろう。こちょこちょと触っていたら、悲劇は突然訪れた。
正確に表現すると、ラズパイは仮想ネットワーク接続(VNC)で手元のノートパソコンから動かしていたのだが、パソコン上のラズパイの画面が消えて、VNCの画面が地震のように揺れだしたのである。怖くなってVNCを強制終了し、ラズパイの電源を落とした。その後、ラズパイは二度と立ち上がることはなかった。電源の赤いランプはついても、OSの入ったマイクロSDカードの読込みに入る緑のランプが全くつかないのである。
いつものように、Googleさんに助けを求めた。最悪の事態は考えないことにして、まずはマイクロSDカードをフォーマットし直し、新しいOSを入れた。簡単に書いてはいるが、ここまでにSDカードフォーマットのアプリ、新しいOSの2つのパターン、SDカードにOSのイメージを書き込むアプリなどのダウンロードとインストールを繰り返し、深夜までの作業になった。併せて、手元にあったUSBメモリにもOSをコピーしておいた。Raspberry pi 3 B+はUSBメモリからでも起動できることが分かったからである。しかし、新しいSDカードを挿しても、USBメモリを挿してもラズパイは全く反応しなかった。
次の日の早朝から、Googleさんへの問い合わせ(検索)を続け、悲劇が起こってから24時間後、最悪の事態であると確信した。つまり、ラズパイの電源を入れたままカメラモジュールを抜き差ししたことによる過電流で基盤が壊れてしまったということである。涙にくれている暇はない。心を鬼にしてすぐにアマゾンさんに次のラズパイを注文した。すると、24時間後には2人目の子供(ラズパイ)が私の手のひらに乗ったのである。(速い!)
お兄さんのラズパイは周辺機器から外し、そのあとにそのまま赤ちゃんラズパイを設置した。これからこの子を育てていかなければならない。これまで使った子育て本を片っ端から読み返しながらやっているのだが、上の子の時には何となくできてしまったことが再現できず、四苦八苦している。
お兄さんと違うことが2つある。まず、USBメモリからの起動にしたことである。SDカードと比較してかなり遅いが問題なく動く。もう一つはラズパイ用のカメラモジュールは使わず、USBカメラを使うことにしたことである。よちよち歩きの妹(ピンクのUSBメモリをくっつけた女の子)はパソコンからの操作ができるようになった。これから色々なモジュールをインストールして賢くなっていくことだろう。
お兄さんの方も生き返ることに一縷の望みを持っているが、それについては又いつか。
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所長:石田厚子 技術士(情報工学部門)博士(工学)
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再びの子育て(ラズパイ編)
2019.08.18