月末が近づいた。今月もまた、携帯会社からいつものメールが届いた。「契約のデータ容量を超えましたので、通信速度を低速にいたしました。」というものである。私は慌ててデータ容量追加申し込みをして、通信速度を戻してもらう。これを月末まで3,4回繰り返してようやく新しい月が始まる。
スマホで動画の視聴などしないのになぜデータ容量をオーバーしてしまうのか。それは、私の「仕事場」ではwifi契約をしておらず、iphoneのテザリングでネットを使っているからである。今月もPythonで機械学習の勉強をすることと、Raspberry pi(ラズパイ)で電子工作を楽しむために、色々なプログラムのダウンロードをしてしまった。現在は、携帯会社の『データ増量無料キャンペーン中』のため、データ容量の追加は気にせず行えるのだが、それも、あと数か月で終わる。いよいよ仕事の進め方を考える時期が近付いてきたようだ。
Wifiの契約をするということになれば、どの会社のどのサービスがよいか、ネットで調べて契約すればよいだけである。しかし、私には「キャッシュバックの時期を忘れて大損した」「2年の契約更新時期を逃して違約金を払わせられた」といった苦い経験があるので、通信関係の契約をすることに警戒心が湧きすぐには踏み切れない。では、今まで通り、wifiの契約をせずにテザリングでできる限りがんばる、ということになるのか。方法は、「携帯会社の方の契約データ容量を見直す」「データ容量を越えない仕事の仕方を考える」の2つになる。当然、私は後者を追求することになる。
私の最終的な判断基準は「コストパフォーマンス」(できるだけ多くの価値を低いコストで生み出すこと)である。その際、最初に考えなければならない点は2つである。一つは、生み出す価値の評価である。買うものの値札の数字を「価値」と思ってしまいがちだが違う。本当の価値は「それで何ができるか」である。もう一つは代替品の存在である。無くてもすむものを購入する無駄はよくある。同じような服を買ってしまったり、まとめ買いをして得をしたつもりで賞味期限切れになって捨ててしまったり。
さて、現在の契約のままで新しいプログラミング言語とシステムの勉強やラズパイの電子工作を続けることができるだろうか。これはかなり難しい。不可能といってもよい。月末の数日でも通信速度を落とされたら、ネットの検索すら覚束なくなる。しかし、ちょっと周りを見回せば眠っている資源が存在する。自宅で固定電話やネットを使うために契約している光通信回線である。私が仕事場でテザリングを用いてネットを使っている間は使われていない。これはもったいない。そもそも、固定電話に架かってくるのは、セールスか詐欺の電話が殆どである。とはいえ、様々な契約で固定電話の番号を使っているし、親戚からかかってくることもあるし、固定電話など解約してしまいたいと思ってもそうはいかないのが現実である。さて、この問題をどう解決するか、その答は、数か月後には分かる。
安易な解は出さない。無駄が私の最も嫌うものだから。なぜって、100歳以上まで元気に活動するためにはお金が必要なのだ。そのためには投資よりも節約だ。
自分の信念に従って行動する「高い志を持つ、市場価値の高い技術者」を育成します。
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コンサルティングと研修のサービスを提供します。
所長:石田厚子 技術士(情報工学部門)博士(工学)
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コストパフォーマンスを考える前に
2019.06.02