Raspberry pi（ラズパイ）を使った電子工作として今あるもので何かできないか、と探していたら、「天気予報のウェブサイトから希望する地域の天気予報を取り出して、結果をLEDの点滅で知らせる」というものが見つかった。探す、とはもちろんGoogle検索である。Pythonのプログラムもついていたので、あっという間にできてしまった。ずっと晴ればかりだったが、先日、雨を確認することができた。あっという間、とはいえ、何か所かの「うまく行かない」点もあったのだが、それも、Googleさん、いや、世界中の人が解決策を教えてくれた。そんなわけで、単なるコピペではあるが、ちょっとだけ問題解決の楽しさも味わうことができたということになる。さて、次は何をしようか。またもGoogleに問い合わせて「温度センサーを使った工作」とのアイディアを頂いた。早速安い温度センサーをAmazonで注文。どこかの国から送られてくるらしく、いつ届くかは不明だが、事前のラズパイの設定やつなぎ方などはすでに皆さんが教えてくれているので、準備はできている。

　ちょっとした疑問から長年悩んでいた問題まで、思いつくとGoogleに問い合わせる。すると世界中の人が答えのヒントを教えてくれる。それを吟味し、試していくうちに、解決策にたどり着く。そのスピードは、昭和の時代に親や友達に相談した時、図書館で調べた時の何十倍、いや、何百倍も速いのではないか。

　驚くのはスピードばかりではない。教えてくれる人の層、内容の量や質が驚くほど向上しているようだ。言い換えれば、過去に調べて分からなかったことが今なら分かる、ということが増えているのである。

　13年前に大きな手術をした。「癌の疑いがあるが、開腹して組織を取って調べなければ分からない」と言われて思い切って手術したのである。その後、何度も検査を繰り返して、結果として癌ではなく、現在に至っている。でも、ずっと、その診断や手術、検査の経緯に関して疑問が消えていなかった。しかも、2年前には腸閉塞で再び開腹手術をすることになり、それとの関連も不明で、もやもやが増大していた。それが最近になって晴れてきつつある。別に医者に相談したわけではない。Googleさんを通じて色々な人からの情報を得たからである。多くの人の意見を聞いてようやく納得した、というのが近いかもしれない。

　さて、ごく最近のことである。2か月前から腰痛（パソコンを悪い姿勢で使うことによる筋肉痛）で悩んできた。パソコンを使う際にゴムの腰ベルトを着けることで改善したように見えたが、就寝中に痛みで何度も起きる、起床時には立つのもつらいくらい痛む、といった症状があり、それが最近酷くなってきた。ただし、起床後しばらく動き回ると全く症状が消えて痛む場所を忘れるくらいになることが不思議だった。そこでGoogleさんに相談したところ、「腸腰筋のコリ」ではないかと教えられた。腸腰筋は手では触れられないインナーマッスルであるが、コリをほぐす方法は様々ある。色々試した結果、非常に簡単な運動で見事にコリをほぐすことに成功した。今のところ、起床時のあの痛みからは解放されている。世の中の皆さんありがとう。情報量とスピードで確実に生活は変わっている。