毎月1、2回は、何らかの飲み会に参加している。殆どが学校時代の同期会や昔の仕事仲間との集まりである。だから同年代が多くなる。話題は様々だが、体の不具合に関するものもよく出る。しかし、考えてみれば、本当に体が悪ければ、わざわざ時間をかけて飲み会に出てくる気力などないはずで、集まれることこそが「元気である」証拠なのだ。
70代に入れば、大半がリタイアか仕事を減らしている人ばかりなので、仕事の話題になることはない。すると、昔の思い出話と体の不調の話を除けば、旅行か体を鍛える話になる。旅行については、私自身は興味津々で、「自分も行ってみたい」などと相槌を打っている。海外旅行はもう10年もしていないのでそろそろと思うが、一人で行くのは怖い。国内ならば何とか行けそうだと思い、旅行ガイドや鉄道地図など買いこんで机上の旅行計画を立てている。実は、東北の鉄道旅行ツアーをキャンセル待ちで申し込んでもいる。昔より暇があるので、安上がりの旅も工夫次第でできる。
一方、体を鍛える話になると私には全くついていけなくなる。元々スポーツは観るのもあまり好きではないので、自分でやるなど思いもよらない。子供のころから運動会には雨が降ることを祈るタイプである。週に3日とか5日とかジムに通う、毎日テニスをする、などとてもできそうにない。それでも、健康診断で「毎日運動をしているか。週に何回運動するか」などと尋ねられると「毎日往復5時間以上の長距離通勤をしているし、犬の散歩もしているから運動していることにしよう」と適当に答えていた。しかし、勤めていた大学は非常勤となり毎日の通勤から解放されている。犬は4年近く前に亡くなっていて、一人だと散歩する気にもならない。これはまずいではないか。何か運動を始めなければなるまい。
現在の私は、大半の時間を『仕事場』でパソコンとRaspberryPi(ラズパイ)にしがみついて過ごしている。おかげで腰を痛めてしまい、ゴムの腰ベルトのお世話になってほぼ治ったものの、寝返りを打つのがつらい。『仕事場』の近所に散歩に最適な公園がいくつもあるので、必ず1時間は散歩することにしよう、と一度は心に決めた。しかし、天気が良いので外に出てみたら強い風が吹いていて(体重の少なすぎる私は)吹き飛ばされそうになり、結局ショッピングモールに逃げ込んだり、暑かったり、寒かったり、雨が降っていたりと、殆ど散歩はできていない。
今週、『仕事場』に沢山の宅配便が届いた。「Pythonではじめる機械学習」の本は、「RaspberryPiではじめる機械学習」を使ってやっていた機械学習のプログラム実行を理論的にきちんと理解しようと購入したものである。古本の「RaspberryPiで遊ぼう」は6年前の本だが、ラズパイの色々な使い方を試してみたくて購入した。そして、プラスチック・レールのセット。これは別に注文している新幹線の3つの車両を動かすためのレールである。もちろん、孫が訪ねてきたときに一緒に遊ぶための物である。これだけあれば10連休も楽しめそう、とつい笑みがこぼれてしまう。またまたインドア派の物ばかりではないか。
さて、今日こそ散歩に出よう。でも、先ほどは雨が降っていた。どうしようかなあ。
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所長:石田厚子 技術士(情報工学部門)博士(工学)
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インドア派はどう体を鍛えるか
2019.04.28