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ちょっとした工夫で幸せを感じる


2019.04.21


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 何といっても私の最大の喜びは長い間の懸案だった事態が解決することである。最近では、何週間もひっかかっていた、JavaのプログラムからmySQLのデータベースにアクセスできない問題を解決できたことが大きい。本当は解決できたとは言い切れない。なぜできなかったのか、なぜそれができたのか、については想像の域を出ていないからである。

 教科書である2015年発行の「Eclipse完全攻略」の内容を参考にして、Eclipseという開発環境を使ってJavaのプログラムからmySQLのデータベースをアクセスすることはできていた。使うツールや環境のバージョンの違いから問題が続出したものの、最終的には解決した。しかし、Glassfishサーバというオープンソースを使って同じことをしようとしたらうまくいかなかった。すでにmySQLで作ってあったデータベースの内容を読むことも、書き込むこともできない。つまり、アクセス不可ということのようだった。その原因が分からなければ解決のしようがない。問題はGlassfishにあるに違いないとGlassfishの管理画面をいじくりまわす日々が続いた。

 問題はmySQLにSSL(Secure Sockets Layer)で接続しようとしてエラーになることだった。上記の教科書にはそんなことは全く書かれていなかった。Glassfishのバージョンが変わったこと、mySQLのバージョンが変わったこと、両方が影響しているのだろう。結局、データベース接続のためのJavaプログラムでSSL接続をOFFに設定して問題は解決した。ずいぶん回り道をして時間がかかったが、その分、喜びは一入だった。

 さて、GlassfishとmySQLに時間を取られていて、ずっと構ってやれなかったRaspberryPi(ラズパイ)に小さなカメラを付けることにした。秋葉原などに行く気力が無いのでネットで注文したら、次の日にポストに投函されていた。なんて楽なんだ。カメラ接続のしかたはスマホでネット検索して、その通りにやってみたらすぐできた。でも小さなラズパイに小さなカメラ、そして大きなキーボードとマウス全部を、ディスプレイとして使っているテレビの傍に置かなければならない。一体どうやったらいいのか。部屋を見回したら良いものが見つかった。孫のために買ったディズニーのキャラクターの描かれた小さな椅子である。座る部分に雑誌を何冊か置き、その上にラズパイを乗せて、さらに背もたれにカメラを張り付けた。この椅子とリビングの低いテーブルをテレビの傍に置き、キーボードとマウスはテーブルに乗せて、全体をつないだ。ラズパイを立ち上げてアプリを実行したらテレビ画面に部屋の様子が映し出された。ちょっと格好は悪いが大成功。こんなことでも幸せは感じられる。でも、先日、私がキッチンでコーヒー豆を挽いているのを小さな椅子を引っ張ってきて乗っかって見ていた孫は可愛かった。次に孫たちが来るときにはラズパイは外しておこう。

 ちょっと前、仕事関係の懇親会の帰りに、部屋に飾ってあった花を花束にして頂いた。ところが帰宅して花瓶のないことに気づいた。その時目についたのが、丸っこいプラスチック製の白いゴミ箱だった。きれいに洗って花を活けて玄関に飾ったら、豪華な白い花瓶に見えてきた。お花にはちょっと失礼だったが、幸せな気分に浸れた。次は何をしようかな。



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